モノクロフィルム写真は黒と白、光と影という限定された表現でございます。
この限定された表現に凝縮されたところにこそ心象風景を投影させるにふさわしいものはないと思っている次第なのでございます。
モノクロ写真で大切な部分でそして難しいのは黒の表現でございます。漆黒と言われる美しい黒を表現することにこそ、白の部分を際立たせるスパイスであります。
ここ最近は新たな表現を求めてシンプルな被写体への挑戦をしております。
星夜に佇むパートナーの愛車。これは試作段階でありますのでボツではありますが、イメージは固まってきております。
仕上がってきたら手焼きで最も黒い世界の中に星と黒の車を表現できたらと画策しております。
被写体はとにかくシンプルにそしてそこに心象風景を残すことが今後の課題であり、そして写真を見ていただける方に対しての誠実な姿勢と感じている次第でもあります。
引き伸ばしレンズもロダゴンよりもわたくしの求めているものを表現してくれるものはシュナイダーレンズの方がしっくりくるようなので準備が整ったら引き伸ばしも再開する予定であります。