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初心忘るべからず

今日、我が息子たちが巣立っていきました。

作品を2枚購入いただいた次第でございます。

やはり、自分の作った作品が手元から離れていくのは一抹の悲しさもあり、それに加えて大きな喜びもございます。

作品は形になったときに産声をあげ、完成するのはそれを見ていただけることになって初めて完成品と言えるものであります。

作品証明書を作成するときに初めて世に出ることとなると思っております。

しかしながら、作品を手元に置いていただける方に喜びの言葉をいただけるとこの道に人生をかけることを決意したことが間違ってなかったと思うとともに、自分の表現が誰かに喜んでもらえることが何よりも嬉しく思うのであります。

険しい道ではありますが、時に心折れそうになるときでさえもどこかで誰かが疲れたときに自分の写真を見て一息ついていたり、何の気無しに見る時があると思うだけで、心が奮い立つのであります。

その一つ一つが一人一人の想いがあると思えばこそ、写真の道に邁進していけるものでありましょう。

初心を忘れず、ただ愚鈍に突き進んでいけたらと思うのであります。

今日という日にわたくしの作品と出会った方が一人またいらっしゃると思うと切ないほどに、心の奥底から感謝の想いが溢れてくるのであります。

思えば、わたくしが写真を続けられるのは人に喜んでもらうためなんだと返す返す気付かされるのでありました。

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