つなぎ美術館は大きな建物ではないものの白を基調とした大変美しい様相をしておりました。
映画「MINAMATA」とのコラボということもあり、こういった歴史の痛みを次世代に伝えるためにもいい企画であると感じました。
この日は午前中についたこともあってか観覧車はごく僅かであり、もっとたくさんの方に知ってもらいたいとも感じた次第でございます。
作品の展示数はかなり少なくはありましたが、ユージンのアシスタントを務めた石川武志さんの写真もあり、水俣で仕事をしていたユージンとアイリーンの姿もあり、有意義な時間を過ごすことができると思われます。
私が何よりも感動したのがユージンの写真技法の痕跡が垣間見れたことでございました。
覆い焼きの痕跡はあるもののその輪郭を極限まで消し、黒と白のメリハリのついた美しい写真それでいて構図はとても繊細であり、報道写真家としての側面と芸術写真家の側面とを持ったユージンの真摯な仕事に感銘を受けるばかりでありました。
もちろんMINAMATAの写真集も購入させていただき、受付にいらっしゃったおばあさんとも少し話をすることもできました。
おそらくはこの受付の方は水俣のこの時代を生きた方のようでいらっしゃいました。
過去の誤りを持って未来に絶望しない人々
わたくしも未来に絶望することなく生きていく人間でありたいと思うのでございました