この世で人が羨むような幸福な人生を歩めるものは全体の6%と言われております。
残りの94%もの人は日々の暮らしに追われながら生きていくことしかできないとも言われております。
スポーツや芸術の方面で生活できるものはなお少なくなることのことであります。
どんなに血のにじむような努力を続けたとしても、世に知られることもなく消えていく人々の方が多いということであります。
見返りもなく、人に認められることもなく、ひたすらにその道を歩むしかないものたち
だからこそせめて日々の暮らしの中では不満や愚痴に時間を取られることなく生活していきたいものでありますが、なかなか難しい仕儀でもございましょう。
理不尽なこともあり、腹立たしいこともあり、当たりどころもない怒りに支配されることも多々あります。
94%もの人が同じように生きていると思うと、人生は、人間は、いとも悲しい生き物でございますな。
だからこそお互いに優しくありたいものだと日々思ってもおりますが、そうもいかないことも多い大変な道のりであります。
人生の歩みを続けてきた者、これから歩みを始める者、それぞれに可能性の道は開かれております
そのことを信じずして何を信ずるべきでありましょうか。
6%の幸福な者たちになれなくとも生きていくしかないのであります。
愚痴や不満を言いたくないであれば、ただ静かに無口で耐え続けていくしかありませんな。