ダークナイトシリーズで有名な言葉であります。
しかしながらわたくしは落ちっぱなしであります。今が底打ちだと思っていてもさらに落ちております。
あらゆることに神経をすり減らしているせいか、最近は物忘れが激しくて困っておりまして、白髪の多さにも悩んでおります。
忘れたものを忘れていると気付かないこともありまして、とうとう末期の物忘れではないかと思っている次第。
這いあがろうとしておりますが、穴の壁は柔らかく登ろうとしても登ろうとしても、なかなか登ることができません。
それでもなおここに居続けるわけには行かないのであります。
もっと自由に生きていきたいと思うわけでありますが、少しずつ頭の働きは遅くなり、能力は劣化していくのでございます。
それでもその瞬間まではもがいてもがいて生きていくつもりでございます。
さて、今日は行きつけの神社へお参りも兼ねて写真を撮りながら散歩してまいりました。
何気ない風景をいかに美しく仕上げた写真を作れるかで、技術と感性がわかります。
被写体の派手さで耳目を引こうとしても、あらはすぐに見つけられます。
誰もが見落としている、見過ごしている日々の中にこそ芸術のそれは隠れているものであると思っております。
フレーミングによって現実との境界線を無くし、トーンとコントラストによって見るものをその場にいるような感覚にさせ、主題とするものを感じさせる写真を撮ってこそ、それを目標にしてこその写真でございます。
今日も夜は現像に勤しむといたしましょう。