昨日から初めてみました。裏話。
写真を撮っている方なら誰しも面白い体験だったり、心に残っている瞬間などがあると思います。
今日紹介する作品は福岡の糸島に二見ヶ浦という場所があります。九州近辺に在住の方なら誰しも知っている観光名所です。
ここに何年も前に私の友人がおりました。
題名はまさしく「友へ」です。上の写真は手焼き前のネガをスキャンしたときのものなので、実際の作品はトーンがだいぶ違います。
友人というのはこの枯木です。どうですかこの天を突かんとした姿!!
まるでユニコーンの角のようですよね!ユニコーン見たことないけど!
なんでも想像力で現実を補完する男です笑笑
彼に会いに糸島に何度も何度も行き、使ったフィルムは数知れず、彼の姿を捉えたネガだけで一冊のアルバムが作れそうな勢いです。
美しい彼を撮り続けておりました。
しかし、ある時。。。。。
1ヶ月ほど忙しく撮影に行けなくなった時期がありました。
さあ、今日も撮りにいこうといつもの場所に来たものの、彼の姿はどこにもありません。
え!?まさか。。。。
そのまさかでした。友人は観光開発のために根元から伐採されていたのです。
彼を思い出す人はもう自分だけになってしまった。彼の姿を捉え続けた日々が走馬灯のように頭を駆け巡りました。
だからこそ彼との記憶を作品に残しておきたいと思って前回の個展でも展示しました。
今後も作品の主題に合えば彼の違う姿の作品を作っていきたいと思っています。
彼との思い出は永遠のものです。
彼と私の思い出を語らせていただきました。