7月7日より赤間の「私のぎゃらりい」様にてアートフォト展のグループ展に参加いたします。

現在、展示する作品を暗室にて鋭意制作中です。
自分は常にどんな展示会であっても全力を尽くすように、持てる技術を全てぶつけることを心がけています。
それは、アクロス福岡での個展で出会った少女の言葉が胸に刻まれているからです。
その少女は学生さんでしたが、その日、ふらりと来て、一巡したかと思うと2巡3巡もして、最終的には閉館まで2時間近く自分の作品を見てくれました。
あまりにも見ていただけるので声をかけてみると、写真展、美術館にも行ったことがなく初めて写真展というものを見て感動して、ずっと見てくれていたとのことでした。
初めて見た写真展が、ここでよかったと言ってくれて、作家としてこれほど嬉しいことはありませんでした。
そして、自分の作品への姿勢もこの少女のおかげで明確になったのです。
どんな作品であっても全力で取り組むことこそ、人に感動を与えることができるのだと。一期一会の出会いの中には、その人にとっては人生の一ページが開かれている。その瞬間を作っているのだと。
それ以降、個展であろうと無かろうと自分に出来うる限りの時間と体力を使って、持てる技術を全て注ぎ込んで、最高のものを目指して作り続けようと思っています。
今度のグループ展には初めてアナログ写真に触れる方がいることでしょう。
その時に最高の作品を見てもらって帰路について、自宅でご家族に今日見た写真はすごく綺麗だったよ、など話題のひとつになって笑顔が生み出されるのであれば、作家冥利に尽きるわけであります。
名声やお金のために写真を撮る方が多い中で、自分が絶対に忘れてはならないもの。写真というものが人を喜ばせるために生み出された技術であること、記録としての側面もあるものでもありますが、それも人が繋がりあうこと、人が人を知ろうとした時代に生まれたものであることも忘れてはならないと思っています。
グループ展では、最高の1日となるような作品を制作してお待ちしています。
まだまだこれからの時間、頑張って制作します!