我がカメラ遍歴

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アナログカメラってなんでこんなにも愛着が湧くものなのでしょうか。

ロマン。嗚呼、ロマンです。この響きの中に凝縮されていませんか。外国の地で生まれたもの、日本国内で産声をあげたもの、全てのカメラにおいて、フィルムカメラで新品ということはほとんどありません。

どこかで誰かが保有していて、そして今こうして我が手に来て写真を撮っている。場合によっては数百年単位のレンズであったりなどすると、今までどれだけの写真を撮ってきたのだろうかと思うとワクワクしてくるものです。

かくいう私のカメラ、レンズ遍歴は古いものが多いかなと思います。1番のお気に入りはゲルツのハイパーと呼ばれるものです。これは別名ではキノハイパーと名称があり、映画を意味するキノが冠についています。

つまり映画を撮るために生産された特注品だと言うことです。シリアル番号はあるものの資料自体が現存していないこともあり、おおよその時代しかわかりませんが、それでも100年は経過しているものばかりです。

特徴としては口径が大きく映画用ということもあり、その時代にあっては開放値が明るいと言ったことでしょうか。写真を撮るように作られたレンズが大体F6.8ぐらいが標準の時代にあって、F3の開放値であるものもあります。開放で撮ることはありませんが、その2段絞りぐらいがとても良好に写し出してくれます。

どちらもハイパーです。ハイパー兄弟です。チョコレートプラネット的なあだ名をつけて愛でています笑笑

真鍮製の鏡胴のが初めに買ったハイパーでしたが、買った当初は擦れ傷だらけでナチュラルソフトファーカスレンズでした。あまりにもひどい状態でしたので有名な山﨑光学さん(前身はコンゴーで有名なメーカーの2代目)に研磨を依頼して復活いたしました。購入金額と合わせてもかなりの投資をしたレンズです(笑)こっちが兄です。

弟のパイパーは優秀なやつでおそらくイメージサークルは6✖️9くらいでしょうか、それを踏まえて大判用のシャッターにマウントを作ってシノゴに利用できるようにしました。そしてこのハイパーのいいところは中盤のブロニカでも使えるのです。

見よ、この魔改造ブロニカを(笑)

中判での写りは最高です。

この独特の質感といいましょうか。これに私の琴線はビンビン触れてくるのです。正直、この兄弟で作品作りはほぼ完結すると言っても過言ではありません。

大判での写実も素晴らしいですが、これはプリントしたものを見ていただくのが一番なのでぜひ個展で見てください(笑)

カメラ遍歴といいつつレンズ遍歴から始まってしまいましたが、私が作品作りをするときにまず使うのはこの兄弟のレンズです。

また気分次第でカメラ遍歴レンズ遍歴をブログで書き綴りますので、読んでもらえたら嬉しいです。

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