新年が明けました。
新年のご挨拶を考えていた折、既知の通りではありますが、能登半島の大地震にていつものお正月の気分は一掃され、なおかつ日航機の衝突事故など、新年明けた早々まだ2日目にも関わらず、尊い命が犠牲になってしまうことに驚きを隠せない事態です。
日々を生きていくことのありがたみとともに、自分自身が何もできないことへの無力感を覚える次第です。
SNSなどの更新を最近はあまりしていないのは、自分の在り方に関して考えることが多くなってきたこともあり、個展の告知以外の発信は控えようと思っております。
少しでも知り合った方が、喜んでもらえたり、勇気のきっかけになるような投稿はするつもりであります。
それすらも烏滸がましいことかも知れません。
大変な時代に入ったと思う反面、今まで分断されていた日本人の心が思いやりを思い起こす契機になっているのではないかと思う次第です。
この言葉すら被害に遭われた方からすると、とんでもないことかも知れません。しかしながら、自分ができることといえば限られていて、いつ何時、同じような地震の被害に見舞われるかはわかりません。
目に見える、言葉を交わす人たちへの日々感謝をしながら、困った人が近くにいればできる範囲で少しずつ手助けをお互いにしながら、自然への尊崇の念を忘れず、決して感情的なものに支配されないように生きていくことがこの世界を分断から救える方法ではないかと思います。
戦時中、自分の命が消えゆく間際に次世代への平和を祈っていた若者たちの祈りが今の日本を形作っていると思っています。今回、いやこれまでの災害や事故などの被害に遭われた方たちもきっと家族や友人たちの平穏や幸せを祈ってやまないことと思います。
その想いがたくさんの人の命を今日繋いで行っていると思うのです。
私ができるのは、写真で恩返しをすることしかありません。繋いでいただいたこの命を精一杯、日々を生きていくことが唯一その方達への祈りとなると信じて、進んでいくしかありません。
新年明けましたが、皆様の平穏と無事に感謝をしつつ、烏滸がましいことかも知れませんがこの度の震災に際し、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。 損害の軽微と一日にも早い復旧をお祈り致します。