写真を撮りにいくと何気ない風景、もしくはしっくりと来ない風景というものがございます。
インスピレーションを刺激される風景というものがあります。
それは得てして自らが探しにいくものもありますが、わたくしは基本的には待っているとその風景に出会うことが多い気がいたします。
被写体を探し回ることをしなくても自然は全てが完璧でございますから、あえて探すことをせずとの良いのではないかと日々思っております。
わたくしが何か手を加えることなどしなくともそこにある風景は美しいものでございます。
そう思って待っていると通り雨に打たれたりしますが、このように息を呑むような風景を自然は差し出してくれるのであります。
カモメたちは羽を休め、引いた潮のあとがキラキラと曳航しながら、光は差し込むのでございます。
そして虹を描き、わたくしをこの世界と創造者の息吹をつなげてくれるのであります。
今日もまたいい撮影日和でありました。
綺麗な風景、息を呑む風景を掴むだけで良いのであります。
探し回らなくてもこの世界は美しいのでありますから。