今日は朝より少し出かけることにしまして、久々に映画を見に行ってまいりました。
『MINAMATA』
言わずと知れた水俣病を世に知らしめたユージン・スミスを中心にストーリーが展開していく物であります。
見た感想としてはユージンを中心とした映画でありますので、水俣の人たちの痛みや苦しみにフォーカスするというよりも、この事件を忘れてはならない人類の歴史の1ページであることに重きが置かれております。
この出来事を2時間の間によくまとめており、あっという間に時間が過ぎ去りました。
これならば、もっと3時間ほどにしてもよかったと思ってしまうほどでありました。
ユージンの人生の落日を描きながらも、戦い続ける水俣の人々と共に生活していく中で、壊れかけている自分の魂の救いをも描き、大変素晴らしい映画でございました。
また見にいきたいと思える作品でありました。
ジョニー・デップのユージンもイメージそのものであり、やさぐれた感じもよかったです。
「入浴する智子と母」の作品を生み出す瞬間のシーンも大変真に迫った物であり、世界に真実の石となって波紋を広げることになる作品がここでこの地点で生まれたのだと想像すると感動の瞬間でもありました。そして悲しみも満ちているのでありました。
映画館はもっぱら古い映画館で見ることに決めております。
シネマコンプレックスはわたくしは大嫌いでありまして、絶対に行きたくありません。
久方ぶりにパンフレットも購入してみました。
時間がまた出来れば、見にいこうと思っております。