新年の挨拶からというもの大変多忙の中でブログ更新が止まっておりました。
写真の手焼きに加え、撮影と現像、および個展への下準備なども踏まえてフィルム界隈の窮状の中のカメラ博での新たな仲間を加えたりと全くパソコンに向かいながらもブログにまでたどり着けない状態でございました。
何からまず初めに書いていけば良いのかわからなくなるほどに混乱を極めておりましたので、兎にも角にもカメラ博からのお話でも致しましょう。
博多阪急にて第4回目のクラシックカメラ博が開催となりました。今回も大変な盛況ぶりで毎年主催しておられるゴゴー商会さんのエネルギーには驚かされるばかりであります。
訪れる方の中にはテレビでみて興味が湧いてきたという若者もたくさんいらっしゃっておられて自分のことのように嬉しい光景でありました。
18日の午前中にカメラ博を後にした私は福岡市美術館で開催中のソール・ライター展に足を運びました。
ソール・ライターについては語る必要もないほどに著名な写真家でありますが、やはり勉強になった次第であります。
モノクロのサイズの写真についてもキャビネサイズよりも小さなものであってもその崩した構図から窺い知れるセンスは驚嘆に値しており、ただただため息が漏れるのみでありました。
その前にカメラ博での写真家たちの作品も展示されているものを見た後でしたので、デジタル作品を見た後のフィルム作品を見た感想としては、やはりこれは別ジャンルの芸術として扱われるものだということであります
デジタル写真は、それはきれいなものであります。そこには疑いようのない表現があります。しかしながらフィルム作品と同一にしてはならないと感じました。
デジタル写真はフィルム写真の代替えではありません。そもそも立ち位置すら違うと感じた次第であります。
分野が違うものであります。それはデジタル写真が悪いとかそういう類のことを言いたいのではなく、フィルム写真にはできない表現なのであります。
同じ土俵として語るには表現の質が違いすぎて写真のカテゴリーを同一視することはナンセンスだと思うのであります。
まあ、何にしてもソール・ライターは素晴らしかったです。
そして今月も手焼きにて作品作りもしておりました。
あくなき探究心は抑えがたく、来月もまた手焼きをする予定でありますが、まだまだ現像が終わっていないフィルムがたくさんあります。
そんな中雪化粧の阿蘇にもまた行ってしまいました(笑)
そして現像待ちのフィルムたちが積み重なっていくのでありました。