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きっと誰かに届く

フィルム写真を、もう一度手渡していく

昨日、ナインステートシルバーソルトクラブのDMを持って、福岡市内のカメラ店を5店舗巡った。

一軒ずつ店を訪ねて、DMを置いていただけないかお願いした。

正直、少し緊張していた。

今の時代に、フィルム写真の教室を始めることをどう受け止めてもらえるのだろうか。

そんなことを考えながら、一軒ずつ足を運んだ。

けれど、実際に店員さんと話してみると、その心配はすぐになくなった。

5店舗とも、とても快く協力してくださった。

そして、そこで聞いた言葉がとても印象に残った。

フィルム写真をやる人が増えてほしい。

フィルム写真を楽しむ人がもっと増えてほしい。

自分が感じていたことを、カメラ店の方々も同じように感じていた。

それが、なんだか嬉しかった。

フィルム写真を取り巻く環境は、以前とは大きく変わった。

フィルムを買える場所も、現像やプリントを頼める場所も少なくなった。

写真を撮る人がいても、フィルム写真について誰かと話したり、暗室でプリントを作ったりする機会は、決して多くない。

それでも、私はこの写真をなくしたくないと思っている。

フィルムをカメラに装填して、シャッターを切る。

撮影したフィルムを現像する。

暗室でネガを見つめ、引き伸ばし機の下で一枚の印画紙を作る。

そこには、デジタルとは違う時間がある。

失敗もする。

思ったような写真にならないこともある。

何度も焼き直すこともある。

けれど、その一つ一つの過程を含めて写真を作っていくことに、私は大きな意味を感じている。

だから、写真教室を始めることにした。

ただ写真の撮り方を教えるためではない。

フィルム写真を続けていける場所を作りたい。

暗室で写真について語れる仲間を増やしたい。

そして、この先もフィルム写真を選ぶ人がいる環境を、自分たちの手で残していきたい。

以前の私は、一人で写真を続けていた。

けれど、続けていくうちに少しずつ仲間ができた。

一人で始めたものが、誰かとつながることで続いていく。

だから今度は、自分がその場所を作りたいと思っている。

昨日、5店舗を歩いてDMを届けたことは、そのための小さな一歩だ。

そして、その一歩を受け取ってくれる人たちがいた。

それが何より嬉しかった。

DMを一枚置いてもらうことが、すぐに何かを変えるわけではない。

それでも、その一枚を見た誰かが、

「フィルム写真をやってみようかな」

と思ってくれたら。

その人がカメラを手に取り、一本のフィルムを撮り、いつか暗室で自分の写真を焼いてくれたら。

そんな人が一人でも増えていくことを、私は望んでいる。

フィルム写真は、過去のものではない。

これからも続いていく写真であってほしい。

そのために、誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分にできることを一つずつやっていこうと思う。

昨日の5店舗への訪問も、その一歩だった。

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